梅酒 審査

梅酒テイステイング
中東で生まれたリキュールは、現在のお酒と言うよりも薬として扱われてきた。アルコールに薬草を浸漬させたものが主だったが、のちにワインに漬け込んだ物などあらゆる可能性を祈り病と闘ってきた歴史がある。世界のリキュールの中で日本を代表するリキュールと言えばやはり梅酒だ。各家庭で庭にある梅を利用し、また、酒蔵では自造アルコールなどに自家用としてひっそり蔵の隅で造られて近所へのお返し物や子供の運動会など今とは違う利用の仕方だった。現在は、商用の方が主で蔵によっては清酒をも上回る石数を製造している蔵もある。梅酒は実に多彩で漬け込むベース・梅の品種・青梅や完熟梅・糖類など物凄い個性を持つ和リキュールと進化した。また、それとともに梅酒鑑評会なども開催されるようになり、東北・北海道では唯一私が審査員を務めた事もあった。梅酒の審査は清酒などとはまた違った大変さがある。それは、酸が強い事だ。何百もの梅酒のティステイングは酸が歯のエナメル質を溶かし歯がジンジン痛んで食事の時でも食べ物が歯にしみて大変である。でも、すばらしい梅酒を口中に含んだ時は脳を貫くような快感と満足感を憶える。そんな梅酒は目を閉じると梅の生い立ちや良質のアルコール、蔵人の事細かな作業、そして、仕込み熟成と現場に行かなくとも頭の中で情景がスライドして行く。梅酒でも色づけや香料の添加などは良くない。私は添加物の合成酒は嫌いだ。やはり、人が体内に入れる物だから自然で安全でなければならないと思うし、当店では添加物のリキュールは一切仕入れをしない。健康にも貢献する梅酒を健康的に飲んで頂きたいというのが私の考えである。
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